『ラ・ラ・ランド』

楽しみな映画だったので、初日から行ってきた。
久々に満員の映画館でなんともウキウキ。
(いつも平日にしか映画を見ないからなんだけど)
人がいっぱい入ってると、みんながどこで笑うのか、
感動するのかを知ることができるから楽しみが増えるんだよね。
まぁ、それに付随してストレスが増すときもあるんだけど。
流石に初日一発目はみんな意識高かった。

ちょっと普通に書きたいことがある映画なので
ネタバレ気にする人は読まない方がいいです。(読む人なんていないだろうけど)

『ラ・ラ・ランド』
ミュージカルといえばまずジーンケリーを思い浮かべる人が大部分だと思う。
僕もそうだ。
最近(?)話題になったのは『シカゴ』や『プロデューサーズ』みたいなタイプの唄って踊る理由が
なんとなく理解できる『キャバレー』や『オールザットジャズ』みたいな映画。
その後になんか増えた気がするのが『アクロスザユニバース』や『ジャージー・ボーイズ』などの
元になる曲があってミュージカルとはちょっとニュアンスが違うタイプになった(気がする)映画。
ヒュージャックマンの『レ・ミゼラブル』は歌劇なので、また違うかな~と。

僕個人としては、なんだか物足りない感じがしていたんだけど、
知り合いなんかは「ミュージカルは急に歌って踊り出すのが意味不明だから見ない」と言っていて、
まぁなんとなく言いたいことは理解できるし、こういうふうに流れが変わっていったのは
極々自然なことなのだと思う。
ちなみに僕は全部好きです。

今回のラ・ラ・ランドはどのタイプの音楽映画なんだろうと思っていたんだけど。
見事に往年の、ジーンケリーがやっていたようなミュージカル映画だった。
演出の大げさな感じや、役者の外連味ある演技。
ああ、ミュージカルだ。って感じ。

まずはオープニング。
長回しで撮った(であろう)高速道路のミュージカルシーン。
意外と挑戦してないなと思ったら、進むにつれてどんどん難易度が上がっていき感心の一言。
後半のスケーターとか、輪っか回してた人は気が気じゃなかったに違いない。
僕は映画はオープニングで人の心を掴まないとダメだと思っているのだけど、このラ・ラ・ランドは
この時点で「他の映画とは違うぞ!」ということを見事に魅せてくれる。

序盤でいいなと思ったのが、エマストーンが視線の先にライアンゴズリングを見つけたところで
過去に戻り、視点がライアンゴズリングに変わる演出。
一瞬回想か? でも、視点がライアンゴズリングだから変だな。
と思ったら「あ~なるほど」となる作りが見ていて楽しかった。

あと毎回言うんだけど、僕は役者か監督のアドリブみたいな演技が好きなので
最初のタップダンスが終わったあと、1人になったライアンゴズリングが地面を一度タップする箇所があるんだけど
あれだけで彼がいい気分になってることが良く分かってとても好きな場面だった。

最初にジーンケリーみたいなミュージカルと言ったんだけど、
それはストーリーもそうで、今回のラ・ラ・ランドはミュージカルでも横道な
夢みる主人公、ヒロインが夢を掴むまでの映画だ。
ただ、そのある意味オールドな映画をあえて現代風にアレンジして面白くしている。
だからこの映画は往年のミュージカル映画のようでも新しく感じるんだと思う。

これってなにかと共通するな……。
と映画を見てて思っていたんだけど、それはライアンゴズリングのジャズに対する思いだった。
バンドの黒人の兄ちゃんがもの凄い重要なことをいうシーンがあるんだけど、
あれはジャズのことでもあり、この映画、さらにはミュージカル映画のことを言っている気がした。

僕も『雨に唄えば』は最高に好きな映画だけど、
あれを現代で考えたときに成立するかと考えたらしないはず。

そういう意味でラ・ラ・ランドはミュージカル映画の未来を切り開いた作品なんじゃないかな。
……とか、なんとか言っちゃってみたりなんかして。

後半の展開もとても良く出来ていて、じんわり涙が。
イメージ世界でのミュージカルシーンなんて、
本当に王道だけど見ていて嬉しくなってしまう展開だ。

この作品を見て、これからも後追いであろうと、
良質なミュージカル映画が現れるんじゃないかと希望が沸いた。
とてもいい映画でした。

しかしこの監督30代前半なんだよな……恐ろしい。
こういう面白くて、さらには若い人が撮れなさそうな映画を若手監督が撮ってる事実を知ると、
なんにもしていない僕がルサンチマン的な嫉妬心でモヤッとしてしまう。
なんにもしてないのに……。

『沈黙』『ドクター・ストレンジ』

やっと余裕が出てきたので、1/31に沈黙。
2/1にドクター・ストレンジを見てきた。


『沈黙』
3時間弱あったみたいだけど、全くそう感じさせない面白さがあった。
(まぁ、僕は長い映画でも全然大丈夫な方なんだけど)
塚本さんや窪塚さんの演技もよかったけど、特にイッセー尾形さんの演技は群を抜いて面白かった。
これが日本語がわからない外国の方にも伝わる演技でとてもすごい。
僕がゲラゲラ笑ってる横で、感受性豊かなおばちゃんがビクビクしていたのも印象的。
そりゃ、そうなる。
原作を読んでいないのでなんとも言えないのだけど、
最後の展開がなかなか映画的じゃないっていうか、そうなるのか……。
って流れでとてもよかった。

惜しむらくはやはり、日本でロケできてないことかな。
規制はもとより、現代の日本じゃ広い画を撮るのには向かないから仕方ない。
狭い画ばかりだと見てる方も窮屈に感じてしまうもんなぁ。
そんなことを考えてしまう映画でもあったね……。


『ドクター・ストレンジ』
わりと期待していたんですが、あんまり……って感だったかな。
戦闘シーンはいつも各ヒーロー毎に凝った作りになっていて好感が持てるんだけど、
如何せんストーリーがテンプレすぎやしないか……。
まぁキャラクター紹介と割り切って、今後の展開を楽しみにしようかな。


個人的に、アベンジャーズ的にヒーローを統合しちゃうのがあまり好きじゃないんだよな。
X-MEN、スパイダーマン、スーパーマン、バットマン。
それぞれ独立した空気感で面白い映画になっていたと思うんだけどなぁ。
原作がそうだと言われたらなんとも言えないんだけど。
ホームカミングを楽しみにしつつ、不安が残るこの感じ。

とりあえず、ローガンまで頑張って生きよう。